ヘーズメーターについて(測定機器コラム)
5. 全光線透過率測定
図1は、全光線透過率の測定原理を示しています。
ほぼ平行な光を出す光源からの光が、積分球の入射口に密着して置かれた試料に対して垂直に照射されます。光は試料に当たると、一部は反射・吸収され、残りが積分球内部へ透過します。
積分球の内側は、光を均一に拡散させるためにマットな白色塗装が施されています。
全光線透過率を測定する際には、ライトトラップの白いカバーを閉じた状態で測定します。積分球内のセンサが、透過した光の総量を測定します。
全光線透過率とは、入射光の強さに対する透過光の割合で計算されます。
全光線透過率(%)=T₂ / T₁ × 100
T₁ = 入射光の光束
T₂ = 試験片を通過した全光線

図1 :全光線透過率の測定原理
6. ヘーズ測定
図2は、ヘーズの測定原理を示しています。
試料を通過した直線光は解放されたライトトラップによって除去されて検知されず、残りの光が積分球内で反射してセンサに検知されます。
ヘーズは試料を通過する透過光のうち前方散乱によって、入射光から2.5°以上それた透過光の割合で計算されます。(全光線透過率に対する拡散透過率の割合)
ヘーズ(%) = T dif /T t × 100
Tdif = 拡散透過率
Tt = 全光線透過率

図2 ヘーズ の測定原理
7. クラリティ測定
図3は、クラリティの測定原理を示しています。
狭角散乱を評価するために、試料を積分球ではなく光源側に配置し、ライトトラップ領域内に設置された2種類のセンサ(リングセンサとセンターセンサ)に受光された狭角散乱の比率で計算されます。仮に透明度の高いサンプルを測定した場合、試料を通過した直線光は散乱される事なく全てセンターセンサで受光され、透明度は100%となります。
クラリティ(透明度) = 100% (IC-IR)/(IC+IR)

図3 クラリティ の測定原理
次のコラムでは、全光線透過率、ヘーズ 、透明度(クラリティ)の実測例について紹介いたします。

