測色計のデジタル管理 smart-labソフトウェア①(測定機器コラム)
概要
部品受入検査の品質管理(QC)や研究開発(R&D)における色データ分析には、高い柔軟性が求められます。多種多様な製品を扱うため、標準化された測定手順の確立が複雑になることが少なくありません。また、新しい色に対しては新たな許容差の設定が必要となります。
smart-labソフトウェアは、スタンダ-ド管理機能を備えており、合否判定基準(Pass/Fail)の設定をサポートします。測定はオンラインモードで実施できるほか、機器からデータを転送して即座に品質管理レポートを表示することも可能です。
測定シリーズはプロジェクト単位で管理でき、SQLデータベースへ保存できます。
smart-labは、データ解析をよりわかりやすく、効率的かつ透明性の高いものにするためのあらゆる機能を備えています。
本コラムでは、smart-labソフトウェアで実現出来るデジタル化について紹介いたします。
1. 色仕様の管理
効率的な品質管理において、一目でわかる合否表示機能は大きな利点です。そのため、smart-labには色および光沢の許容差を設定するためのスタンダード管理機能が搭載されています。
1.1 許容差を含むマスター標準の設定
製品ファミリーごとに合否判定基準を設定することで、色や光沢の品質基準を明確に管理できます。さらに、必要に応じて「黄色」の警告範囲を設けることで、規格外になる前の段階で変化を把握し、早めに対策を講じることが可能です。そのため、品質トラブルを未然に防ぎ、安定した品質管理を実現できます。
視覚評価との高い一致性を実現するため、以下の色差式が搭載されています。
- ΔECMC
- ΔE*94
- ΔE00
1.2 シームレスなワークフローを実現するデジタル標準の共有
spectro2guideおよびcolor2viewの優れた機器間一致性により、「デジタルスタンダード」をグローバルに共有できます。携帯型測定器と据置型測定器の間でも同様です。
色標準はXML形式でエクスポートでき、サプライチェーン全体へメールで配信できます。これにより、全関係者が同一の目標値と許容差を共有できます。

図1:許容差および判定基準を含むデジタルマスター標準の設定
2. 測定シリーズのプロジェクト管理
smart-labでは、プロジェクト単位で測定データを管理します。
研究開発では、材料特性、原材料濃度、工程条件の変化が色や光沢へ与える影響を評価するための試験が行われます。
また、新色や新素材の耐候性試験では、色や光沢の経時変化を調査します。
塗料のロット品質管理では、目標仕様に到達するまでに実施された補正工程を記録できます。
2.1 実験室でのオンライン測定
spectro2guideまたはcolor2viewをPCへ接続し、マスターパネルを測定して許容差を設定するだけで、試料と標準との差異を比較できます。
また、データベースから既存の標準や試料を呼び出し、新しい測定値を追加することも可能です。
測定結果は即座にデータテーブルへ表示され、合否判定情報とともに各種グラフへ反映されます。
2.2 保存データの転送による詳細解析
生産ラインへspectro2guideを持ち込んで測定することも可能です。
spectro2guideには以下の保存容量があります。
- スタンダード:最大4,000件
- サンプル:最大10,000件
統計解析、差分比較モードなどの解析機能を本体内に搭載しています。
その後、保存データをsmart-lab Colorへ転送し、詳細解析や文書化を行う事が可能です。

図2:最近使用したプロジェクト一覧表示
次のコラムでは、データの測定データや特殊指標の解析機能について紹介いたします。

